「万物に尊厳の念を以て対峙し、生命を科学することで人々の健康増進に貢献する。」「分野のトップランナーを目指すことで、全従業員の物心両面の幸福を追求し同時に 人類・社会の進歩発展に寄与する。」を企業理念に、“ヒトの肝臓をもつマウス”を開発したフェニックスバイオ。この独自開発した「PXBマウス」とPXBマウスから採取した新鮮ヒト肝細胞の「PXB-cells」という2つの商品を中心に事業を展開し、製薬企業や研究機関、大学などに直接販売するほか、これらを使った受託試験サービスを提供。
新薬開発は成功率が0.003%程度と言われ、ひとつの新薬が完成するまでには長い年月と多額の費用が必要であり、製薬企業のドロップアウトリスクも高い。フェニックスバイオでは非臨床試験までを事業領域としており、PXBマウスを利用することでいち早くヒトの評価が可能であることから、臨床試験でのドロップアウトリスクを回避できることが期待されている。
事業としては、大きく①薬効薬理分野、②安全性等分野に分けられ、薬効薬理分野では肝炎ウイルスに対する医薬候補品の薬効評価が収益の柱となっている。安全性等分野では医薬品開発に加え、農薬の分野などでこれから大きく成長する余地があると考え、戦略的な市場と位置づけている。とくに、核酸医薬やペプチド医薬などの中分子医薬品と呼ばれる領域や、遺伝子治療、細胞治療などの新しい治療方法で利用いただく機会が、ますます増えると見込んでいる。
2023年3月期は、海外企業を中心に、B型肝炎ウイルス治療薬の評価や、核酸医薬品の分野での利用が進んでいることから、17億5千万円の売上になる見込み。そのほか詳細について島田社長自らが語る。

上場市場

グロース市場

銘柄コード

6190

業種

サービス業

事業内容

広島大学発のバイオベンチャー。主な事業は「PXBマウス」を用いた受託試験サービス。

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